第1回鎌倉プライマリケア医のための精神医学勉強会(PIPC勉強会)

  

 2016年5月19日、2016年度における第1回PIPC勉強会が開催されました。

 

 PIPCとは、Psychiatry iPrimary Careの頭文字を取った略語で、バージニア州立医科大学精神科・内科・家庭医科准教授であるRobert. K. Schneider先生により考案された内科医が妥当性のある精神科的対応ができるようになるための教育訓練システムです。

 

 米国内科学会で正式なセミナーとして承認されており、信愛クリニック院長である井出広幸先生が、演者として当院で勉強会を開いて下さいました。

  

 大規模な調査はないですが、日本で生涯に一度でも鬱病に罹患する人の割合は8%に及ぶと報告されており、プライマリケア医を受診する患者の30%以上に精神疾患が認められるという事です。

 

 精神疾患を持つ患者の多くは、それとは気づかずに、身体愁訴にてプライマリケア医を受診する例が多くみられますが、訓練を受けていないと、精神科でない内科医ではキチンと対応することが難しく、患者・医師共にに強いストレスを感じてしまいます。

 

 特に、MUS(Medically Unexplained symptoms)といい、身体疾患を想起させる症状を自覚されているものの、適切な診察・検査を実施しても原因となる身体疾患が見いだせない場合には、精神疾患を疑うきっかけにする必要があります。

 

 PIPCでは、定型されたフォーマットに添って問診を実施するだけで、適切な診断が下せるように工夫されており、初診20分、再診は5分で済むように多忙な外来診療でも負担がかかりにくいよう工夫されています。

 

 今回は、問診→診断までです。

 

 詳しい問診表は、総合内科Ⅰ(一般)→PIPC問診をご参照下さい。

 

 次回は治療編となります。