石垣島離島医療研修を終えて

 総合内科3年目の河東先生が3ヶ月の石垣島離島医療研修を終えられ病院に戻ってこられました。その体験談を寄稿をして下さいました。

 

 どんな病気も診られる治せるというスーパーマンは漫画やドラマの中だけの話ではあるけど、でも自分のところに来た患者を「私それ分かんないんで」と、自分の専門科以外は何もできなくて当然のような姿勢はやっぱりかっこ悪い。

 

 どの科でも入り口の処置や適切なアドバイスくらいは出来るようにといろいろ勉強してきて、まだ知らないこともいろいろあれど、出来ることも3年間で増えてきました。 

 

 しかしいざ島に行くと、自分はマルク(骨髄穿刺)できても検査科が対応しておらず検体処理ができないためできず、自分で生検しても結果が出るまで3週間…その間に衰弱していく患者さん…。

 気管支鏡があれば…という場面もあったが自分が気管支鏡使えても病院にないので搬送、などなど紹介しなくても自分でまだ診られる、というレベルが上がるように勉強してきたのに、周りの環境が整わず(これは決して何千万円もかかるような機器のことを言っているのではない)、送らなければならないような場面がちょいちょいあり悔しいような何とも言えないような…と思った3ヶ月でした。

 

 Dr.コトーのモデルとなった瀬戸上医師は、日経ビジネスのインタビューで、「私としても、機材があれば腕の振るいがいもありますが、自分のできることが思うようにできないのは面白くありません。面白くなければ長続きしないですよね。」とのこと。 

 

 たかだか医師歴2-3年で「腕が振るえない」とは全くおこがましい話だけれども、せっかく勉強したのにいまいち活かせずなんだかな〜…という気分はちょっと重なるでしょうか。

 

 まとめると本当に月並みだけれども、僻地離島医療というのはなかなか難しいんだな…と思った次第です。住んでる場所によって、診断が遅れたり治療が遅れたり、都市部の病院だったらもうちょっと違う結果だったのに…ということがないようにあってほしい気持ちです。 

 

 しかしダイビングしたりシュノーケルしたりと、石垣島の皆さんにはいろいろ良くしてもらい楽しい3ヶ月でもありました。皆様に感謝です。(河東堤子