僕の名は。

 将来なにをしたい?

 

 「すべて」

 

 無限の可能性に胸躍らせ、出会う全てが新鮮で、限界という言葉の意味が分からなかった。

 

 なにかに縛れるのはイヤだ。

 

 すべてを手にしたい、追い求めたい。

 

 ロールモデル?なんだそれは?そんなものはなしらない。

 

 誰でなく自分自身が自分の描く未来が全てで、誰になにかを投影することに違和感しか感じなかった。

 

 「自分自身の行動を決めているのは、結局は自分自身なのだ」

 

 誰かに決定をゆだねるのも自分、親の言うことを聞くのも自分、全ては自分自身が決めていることにほかならない。

 

 そんな当たり前の事実

 

 何時のころかだろうか、こんな風に考えるようになったのは。

 

 「学ぶ事は何があるのか?もう十分だろう」

 

 どことなく不安定性を秘める安住の地。

 

 危うき世界をまもるために、人は必死にバランスを取ろうとする。

 

 自分自身を規定するのは誰でもなく自分自身であることを思い出す。

 

 やっと目をさましたかい? <矢野優太